テーブル上の靴
昼時 食堂に入った あとから 高齢者の男性 その娘とおもわれる女性 そして 男の子 が入店してきた
テーブルに着くや否や 男の子がテーブルの上の 調味料入れをテーブルにカタカタと打ち付け始めた 母親は注意することもしない 昼時で満席に近い 客の視線が集まる しかし そんな視線を気にすることもなく 母親は男の子を注意することもしないから 店内に嫌な音が響く 非常識だ 客がそれを注意することは難しい
オープンキッチンの内から 大将が「あぶないからあそばないで」と声をかける 女性は すみませんと小さな声を発して 男の子から調味料入れを取り上げた 音は鳴りやんだ
しかし じいちゃんが 男の子の靴をテーブルの上で 真上でその靴が履きやすいのかどうかというような会話をはじめた これから食事が出てくるテーブル上で よくそんな行為ができるものだ
店の大将が さらに注意する 「テーブルの上に 靴を置かないで」と 高齢者だから常識があるとはかぎらない この高齢者を見て育った娘には 非常識が伝わったのだろう この親にしてこの娘だ
男の子よ 成長の過程で気づいてくれ 常識ある人間になってくれ