⑯ №883

883という番号があれば、天国。無ければ地獄だ。

実はこういうことだ。私はこの1年間、資格試験の勉強を続けてきた。受験を終え、2か月が経過して合否の発表の日がやってきた。見事に合格して、やりたいことがある。それは、彼女にプロポーズすることだ。資格試験に合格して、ライセンスを取得し、自分の事務所を持ちたい。

審判の時がきた。彼女も同行してくれた。一緒に掲示板をみるのはさらに緊張する。

結果はこうだ。私の受験番号は無かった。それから2回見直したがやはり無かった。となりにいる彼女は、何も言わなかった。「ごめん」と彼女に言った。彼女は笑顔を返してくれた。よし、来年は必ず合格する。まだまだ自分自身に甘さがあったと思う。

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