「初対面」から「終わり」まで主導権を握る方法
『1憶稼ぐ 話し方』 安田 正 著
3 ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化 この考え方は 『アメリカの学者 エドワード T ホールが提唱した考え方で コンテクストとは コミュニケーションの基盤で 例えば言語 10年付き合いのある友人であれば 分かり合えているので言語依存度が低くなる つまり コンテクストを共有しているので ハイコンテクストとなる 逆に 新入社員は 経験や知識 コンテクストを共有していない ローコンテクスト この場合にはコミュニケーションでは言葉で十分に説明してあげないと なかなか通じないことになる』 日本は世界で最もコンテクストが高いと調査結果があるとのこと 日本人は「以心伝心」という言葉があるように 言わなくても通じてしまう 通じやすい文化 がある
私は このハイコンテクスト文化であるということを聞いて こう考えた 現在 コロナウィルスの感染拡大で 政府は緊急事態宣言を発出し 8割接触を減らすようにするために テレワークなどを推進しているが なかなか実現できていないと聞く 他国では 強力な権力で 外出禁止令を出して パンデミックを抑えている国もあるが 私たち日本人は ハイコンテクスト文化であるために 政府は 外国からは 曖昧と言われる協力要請により 十分に理解してもらえると考えたのかもしれない
4 日本人はなぜ話が下手か 先述のとおり日本はハイコンテクスト文化であるから 言わなくても通じるので アメリカのように通じるように伝えるというトレーニングを受けてきていないところに問題がある 通じる環境であるから聞き手の能力に頼ることが出来るので わかりやすく話す必要がないということになる わたしたちは いろんな人間に対して 確実にコミュニケーションをとっていくには ハイコンテクストであろうとローコンテクストであろうと通じる話か方を身に着けなければならのである
5 第1印象をよくするテクニック ポイントは2つ ①生理的に好きになってもらう 良い感じの表情 と話し方が決め手 ②簡潔な受け答えで信頼してもらう 特に地位の高い方は忙しいので 簡潔にわかりやすく そのうえで相手の興味に刺さるか否かが重要 「第1印象」が重要なことはわかる ただし第1印象と言ってもイメージは漠然としていて曖昧であるから 「相手にどう思われたいか」を決めて自分の目指す第1印象を決めることが必要である これと同じように「自分の表情をつくる」ことが大切 メラビアンの法則では 第一印象は視覚的情報と聴覚情報によって90%が決まるといわれていることからもその重要性がわかる
6 誰も私たちの話に興味がない まずこれを念頭に置いておく必要がある 人は自分の言いたいことだけを話をする傾向がある これでは 誰も私たちの話に興味がない だから 「相手の聞きたいこと」に修正して話すようにしなければならない 修正方法は次のとおり
1 | 相手の興味を特定 | 相手の年齢、出身地などの情報を可能な限り入手 |
2 | 相手の興味と自分の話の接点を見つける | 自分の言いたいことと相手の興味との接点を見つける |
3 | 接点から話をふくらます | 相手の興味の領域内で話を続ける |
7 わかりやすい話とは ①簡潔に話す ②明快に話す ③丁寧に きめ細かく話す の3つがポイントである そして 相手が理解できない部分を特定しながら わからない事柄を一つ一つを解説していくことが大切である
8 「なるほど」と言わせれば勝ち キーワードは 「共感」である 安田正さんは 営業社員に「商品の説明はするな」と指導するという 商品のことばかりを説明すると 共感から遠ざかるのである
9 本書を読んで わたしは初めて ハイコンテクスト ローコンテクストという言葉を聞いた 確かにこういった考え方を念頭におき 話を組み立てていくことが必要であるということが 十分に理解できた