参考書 7回読めば 合格できる
- 1 はじめに
- 2 「頭のいい人」になれる 最良の手段は「勉強法」を身につけること
- 3 「勉強法」確立のために 自分を知る
- 4 「7回読み勉強法」の進め方
- 5 まとめ
1 初めに まずは 次の文を読んでください
『今の自分に100%満足できない これって多くの方に共通した感覚なのではないかと思います ですが この状態こそが実はかけがいのないものだと 私は気づきます なぜなら それは自分のなかに「向上心の塊」があるということだからです この本を手に取っていただいたということは あなたも 今の自分に完全に満足されていないのでは? それは すなわち「向上心の塊」がご自分の中にすでにあるということでは? そしてこの向上心だけは決して習うことができないというのが私の持論です だからこそ「向上心の塊」をお持ちであるということは どんな恵まれた才能よりも 強い資質なのです そして 向上心と 正しい方法論 を結びつければ 内にこもっていたそのエネルギーは 爆発的な推進力となって あなたを前に進めてくれるのです』
東大弁護士が教える 7回読み勉強法 山口 真由 著
いかかでしょう 胸が熱くなりませんか 1ページから2ページにかけての引用です マスコミでよく見かける才色兼備の女性であると思ってましたが 内にはマグマのようなエネルギーが蓄えてられているのだと 気づきました これを読み 胸がカッと熱くなった方は 筆者が言うように 向上心の塊 がそなわっています さあ 今日からできることを1つ掴みとり実践しましょう
2「頭のいい人」になれる最良の手段は「勉強法」を身につけること
胸がカッと熱くなった方には すでに向上心が備わっています あとは 筆者 山口真由氏の引用にあるように 勉強の方法論 を学びましょう 方法論とは 勉強法であるとしています
論理力や空気を読む力によって「頭がよい人」といわれるためには 客観的な基準が無いので評価を受けにくいが 『勉強は違う どんな人であっても ひとつの方法でじっくり積み重ねていけば 知識はかならず頭に入り 成績へと反映されていきます 簡単に言うと 勉強によって得られる知識は「誰でお必ず身につく」ものなのです』
勉強ができる人になるには 自分の勉強法を確立すること しかし勉強は楽しいものではない 知識を学び自分のものにするには 努力が不可欠となる「努力」とは反復と継続を意味する そして 自信が不可欠となる この自信は「根拠なき自信」でいい とは言っても今はまだ何も成し遂げていない自分が 自信 「根拠なき自信」でいいからといっても抱くのは難しい だからコツコツと小さな成功体験を積み重ねることが大切となる 小さな成功体験を積み上げていく際に 当然に失敗はつきまとうが 失敗 は重く見る必要はない
自信についての注意としては 「自分はできるに違いないから 頑張ろう」と思い込むのが正しい自信である そして最初は根拠なき自信であるが これを「証明された実績」に変えていく この根拠なき自信をコントロールする二つのポイントとして ①いつも「きっとできる」と思うと同時に ②「足下でつまずく自分」も具体的にイメージしなければならない 例えば 私は資格を必ず取れる と思いながらも 今の勉強量では次の試験には間に合わない と認識しながら進んでいくのである
3 「勉強法」確立のために 自分を知ろう
私 思うんです 成功している人間に共通しているのは 「自分のことがよく理解できている」こと そして 自分の取扱説明書 がキチンと整備されている 自分を知ることは非常に重要である 勉強と並行して自分を知る作業も続けよう 自分を知る方法として 参考になるのは 前田裕二著の『メモの魔力』をお薦めしたい さて 話を戻すが 勉強法確立のために 自分の得意ジャンルや 自分に適したインプット方法などを模索することが必要 ここで 繰り返したように 自分に適した勉強法が必要であるが 著者が言う 7回読み勉強法 はどんな人にもフィットする いよいよ 「7回読み勉強法」をまとめてみる
メリット1 7回読み勉強法は疲れない なぜなら読み方は 流し読み に近い軽さで 理解しようと肩肘張る必要もなく わかりづらいところは飛ばしながら読んでも構わない
メリット2 さらさらと読み流す作業であっても 回数を重ねることで自然と頭に入ってくる
4「7回読み勉強法」の進め方
著者のヒストリーについて興味がある方は ご自身で読んでいただくとして 「7回読み勉強法」の進め方はこうだ
読み方には3種類がある
平読み | いわゆる普通の読み方 普通のスピードで読む方法で 小説や新聞などを読むときに |
リサーチ読み | 調べものとするときに役立つ 情報収集を行うときにはこの方法 たくさんの本に目を通すのが特徴 |
7回読み | 試験勉強 知識を身につけたいときに役立つ 特徴 ①1回1回が流し読み ②情報をインプットするスピードが早い ③いつでもどこでもできる |
7回読み勉強法
人は知らないことは理解できないから 「認知」から「理解」という作業が必要になる 「認知」は人間関係で言えば「知り合い」の状態になること まずは知り合いになるために 短い時間での流し読みを 7回 繰り返す
□1回あたりは 流し読みで サラサラ読みして とにかく1冊を途中で切らずに読み切ること 読むときは気負わない 集中しようと考えないことがコツ
□1日1回のペースで読み 1週間で読み終わることを目指す 1週間を区切りとすることでペースがつかみやすくなる 手帳やカレンダーにも書き込みやすい
□テキスト選びのポイントとしては 7回読むことにより理解を進める方法であるため 図やイラストが多い本ではなく 漏れなく詳細な情報が得られる本を選ぶ そして 重要なポイントは 長めの文章でかいてあるのでおのずから判る
1回目 | 頭の中に真っ白なノートがあるイメージをする 章のタイトル 項目ごとの大見出し 中見出しを意識 |
2回目 | 1回目より細かいレベルにいくイメージで こんな話が こういう順番で書いてある という感じで 全体の構造をつかむ |
3回目 | 2回目と同じ この3回で「輪郭」をつかめる |
4回目 | 文章中のキーワードを意識して読む よく出てくる単語や詳しく説明してある用語を目に留めておく ただし 理解しよう 覚えよう としないこと |
5回目 | 4回目と同じ読み方だが キーワードとキーワードの間の説明文を意識する |
6回目 | ディテールにも目を向ける 法律書で 判例の説明があれば 「この判例で論点になったポイントはここで それについてこんな説がある」というのが要旨であり 「その説に基づいた事例として この判例の他にはこんなものがある」という説明がディテールである |
7回目 | 6回目を終えると 頭の中のノートに本が写し取れて鮮明になっているはず 7回目でしっかり定着させる |
5 おわりに さて 向上心の塊 のくだりを読み 心が熱くなったのなら いまから 1冊の本を手に取り 読み始めましょう